解体工事の求人状況!仕事内容や給与について
解体工事には、家屋解体工、建築解体工、コンクリートはつり工など、さまざまな種類の職人が存在しますが、具体的な仕事内容は知らないという方が多いのではないでしょうか。
一方で、解体職人を募集しても応募者が集まらずに苦慮する企業も多いです。
本記事では、解体工事業の仕事について、仕事内容や給与面などをまとめました。また、人手不足に悩む解体工事業者の方達に向けても解決方法を記述しております。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
解体工事の仕事について
本項では、解体工事の仕事業務内容や、今後の需要、そして給与(年収)などについて解説します。
・解体工事の仕事業務内容について
解体工事の仕事業務内容は以下の通りです。
1:現場調査
建物の構造や損傷具合、周辺環境などを確認し、解体対象物の現状を把握します。
2:解体計画の作成
現場調査の結果に基づいて解体計画を立てます。解体作業の手順、安全対策、材料の運搬・処分方法、作業期間・予算などを考慮します。
3:解体作業の準備
解体に必要な道具や機械の手配、周辺住民や関係機関への連絡・説明、安全対策の確認などを行います。
4:解体作業の実施
解体計画に基づいて解体作業を行います。建物の壁や柱、天井、床などをはがしたり、切断したりして解体を進めます。必要に応じてクレーンやブルドーザーなどの重機を使います。
5:廃材の処理
解体作業で出た廃材を、適切な方法で処理・運搬します。再利用できる材料は再利用され、廃棄物は適切な処理場に運ばれます。
6:完了報告書の作成
解体作業が終了したら、解体作業の実績や廃材処理の状況などをまとめた完了報告書を作成します。
これらの業務を、解体工事業者のスタッフが行います。解体作業は安全管理が重要なため、適切な知識や技術、経験が必要です。
・解体工事業の今後の需要
解体工事業の今後の需要については、建築物の老朽化や耐震性の強化の必要性から需要が高まっていくと考えられます。また、地震や自然災害が多い日本では、被災した建物の解体や復旧作業も増加することが予想されます。
全国各地に大小さまざまな建築物や工作物の取り壊し現場がありますが、特に大都市圏では建て替えやリフォーム工事の需要が高いです。解体工事業者の数も東京、大阪、神奈川などの大都市圏に多い傾向があります。
また、建築物の寿命は限られており、今後も定期的な解体工事の必要性は消えることはないと考えられます。加えて、新しい解体技術やリサイクル技術の開発が進んでおり、より環境に優しい解体工事の需要も高まることが予想されます。
・解体工事業の給与
平均的な解体業者の年収の目安としては全国平均で410.9万円となっています(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)。
月額で換算すると大体34万円ほどになります。これは全国的にみても悪くはない金額だと言えます。
また、勤務時間は大体午前8時頃から午後5時頃までの時間帯に行われますが、都内のテナントや商業施設などの建築物や工作物の取り壊しにおいては、夜間に工事が行われることもあります。そのため、夜勤があれば年収も当然変動することになります。
解体工事業への就職をおすすめする理由
解体工事業への就職をおすすめする理由は以下の通りです。
・需要の増加
都市再開発などに伴い、建物の取り壊しが増加しています。そのため、解体工事業界は今後も需要が見込まれており、安定した仕事が期待できます。
・職人不足
解体工事業界は職人不足であり、解体工事の需要に対して人材が不足しています。そのため、就職したらすぐに働くことができ、即戦力として重宝されることがあります。
・技術力の向上
解体工事は、建物を壊すだけではなく、周囲の建物や人々に影響を与えないように安全かつ正確に行う必要があります。そのため、技術力が求められます。職場での研修やOJTなどを通じてスキルアップできる環境が整っている場合もあります。
・給与面
先述の通り、解体業者の給与は日本全体の給与平均額と比較しても悪くない金額であると言えます。また、夜勤や危険な作業などには手当がつく場合があるため、稼ぎやすい環境があることもあります。
・やりがい
解体工事は、大きな建物を壊していく作業です。そのため、建物の形を変えていくことで自分たちが何かを成し遂げたという達成感ややりがいを感じられる場合があります。また、周囲の人々から感謝されることもあります。
解体工事業の人材不足問題の解決方法について
解体工事業において人材不足問題が顕著化していますが、その解決方法として以下の取り組みが考えられます。
人材不足に悩む企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。
・福利厚生の充実
福利厚生が充実している企業は、求職者からの人気が高くなります。解体工事業界でも、長時間労働の削減や休暇制度の充実、健康管理などの福利厚生を整えることで、人材確保が可能になるでしょう。
・魅力的な働き方の提供
解体工事業界での働き方には、現場によって労働時間や環境が大きく異なるため、働き方の改善が求められています。例えば、女性や高齢者にとっては、肉体労働の多い現場では負担が大きいため、技術者や管理職などの職種の拡大を検討することが必要です。
・外国人労働者の採用
外国人労働者の採用は、現在の人材不足解消に有効な手段の一つです。日本国内の人材だけではなく、海外からも技能者を採用することで、業界の成長に貢献することができます。
ただし、採用には適切な支援や教育体制の整備が必要となるため、十分な準備が必要です。
以上のような取り組みを行うことで、解体工事業界の人材不足問題を解決し、業界の発展につなげることができます。
まとめ
本記事では、解体業者の仕事について求職者と採用者の両者に向けて役立つ情報を解説しました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。